2023年11月10日  | 更新:2023年12月27日

IT企業で活躍するためのコミュニケーション:学生時代の経験を超える、オープンマインドの心構え

IT企業で活躍するためのコミュニケーション:学生時代の経験を超える、オープンマインドの心構え。

学生時代、多くの人は心地よい友人関係の中で学び、成長します。しかし、社会に出てIT企業で働くとなると、それまでのコミュニケーションのスタイルは必ずしもうまく機能しないこともあります。異なる背景や専門知識を持つ人々と効果的にコミュニケーションを取ることが求められるからです。この記事では、学生時代と社会人とのコミュニケーションスキルの違いオープンマインドの重要性、そして対面コミュニケーションのスキルを向上させる方法について探ります。

IT企業だからコミュニケーションは不要!?

IT業界には、社交性が低く内向的な人材が多いという固定概念が残念ながら存在しています。これは、技術的な専門知識やスキルが重視され、ソフトウェア開発やデータ分析など個人で完結する仕事が多いと思われ、リモートワーク等も多い業態であるためです。

しかし、実際にはIT企業でもコミュニケーションは非常に重要なのです。プロジェクトの成功、効率的な作業進行、チームワークの向上をするために、プログラマーやデザイナーそしてマーケティングなどの多くの人とのコミュニケーション力は求められているのです。

また、クライアントや他部門、外部パートナーとのコミュニケーションは、ビジネスの成果に直結するため、適切なコミュニケーション能力はIT企業においても重要なスキルとなっています。

従来の睡眠方法と9時間確保睡眠の違いの表
  リモートコミュニケーション 対面コミュニケーション
メリット
  1. 地理的制約がなくコミュニケーションが可能。
  2. 交通費や時間の節約。
  3. 柔軟なスケジューリングが可能。
  4. 録画・録音が簡単で、後で確認することが可能。
  1. 非言語的なコミュニケーション(ボディランゲージ、顔の表情)が可能。
  2. 即時のフィードバックと対話が容易。
  3. チームビルディングや人間関係の構築に有利。
  4. クリアで直接的なコミュニケーションが可能。
デメリット
  1. 非言語的なコミュニケーションが制限される。
  2. テクノロジーの問題(接続の不安定さ、ハードウェア/ソフトウェアの問題)が発生する可能性がある。
  3. 人間関係の構築やチームビルディングが難しい。
  4. 時間やスケジュールの調整が困難な場合がある。
  1. 地理的制約がある。
  2. 交通費や時間がかかる場合がある。
  3. 予定が固定されることが多く、柔軟なスケジューリングが難しい。
  4. プライバシーの問題や、コミュニケーションの記録が難しい場合がある。
リモートコミュニケーション
 
  1. 地理的制約がなくコミュニケーションが可能。
  2. 交通費や時間の節約。
  3. 柔軟なスケジューリングが可能。
  4. 録画・録音が簡単で、後で確認することが可能。
 
  1. 非言語的なコミュニケーションが制限される。
  2. テクノロジーの問題(接続の不安定さ、ハードウェア/ソフトウェアの問題)が発生する可能性がある。
  3. 人間関係の構築やチームビルディングが難しい。
  4. 時間やスケジュールの調整が困難な場合がある。
対面コミュニケーション
 
  1. 非言語的なコミュニケーション(ボディランゲージ、顔の表情)が可能。
  2. 即時のフィードバックと対話が容易。
  3. チームビルディングや人間関係の構築に有利。
  4. クリアで直接的なコミュニケーションが可能。
 
  1. 地理的制約がある。
  2. 交通費や時間がかかる場合がある。
  3. 予定が固定されることが多く、柔軟なスケジューリングが難しい。
  4. プライバシーの問題や、コミュニケーションの記録が難しい場合がある。

コミュニケーションにおける学生時代の制約

コミュニケーションにおける学生時代の制約が社会人になって、コミュニケーションスタイルが異なるのを戸惑っている男性社員​

学生時代は、好きな人や親しい友人とだけコミュニケーションをとることが一般的です。しかし、社会に出ると、多様なバックグラウンドを持ち、考え方や役職の違う人々とのコミュニケーションが不可欠となります。この違いを理解し、対応するスキルを磨くことが重要です。

オープンマインドの重要性

これからオープンマインドを心掛けて、実践をしていこうと思っている男性社員​

オープンマインドとは、新しいアイデアや異なる視点を受け入れることができる心の広さを意味します。特にIT企業では、新しい技術や方法論を学ぶ柔軟性や多くの関係者との議論が求められるため、オープンマインドが重要となります。オープンマインドは、異なる意見を尊重し、対話を通じて最適な解決策を見つけ出す助けとなります。

オープンマインドを実践するには、以下の心構えが必要となります。

上記をふまえて、コミュニケーションをする必要があります。

自分の弱点を認め、向き合う

オープンマインドを活用したコミュニケーションのフィードバックを女性社員から受けている男性社員​

また、仕事をするためには、他人からのフィードバックを逃げずに受け入れ、自分の弱点を認め、向き合う勇気が必要です。これは学生時代では、自分と同じ考え方、コミュニケーションをしている人と密に交流していたため、ほとんど経験しないことなのです。よって、難しいと感じるかもしれません。

初めてのフィードバックは、当然ながらショックを受けてしまいますが、自分の弱点を改善することで、チーム内での信頼関係を築くことができ、プロジェクトの成功に貢献することができます。

AliveCastでは、毎月社内でフィードバックの為に他の人からどのように自分が見えるのかのアンケートを取っています。このフィードバックを上司面談の時に「フィードバックされた内容をどう生かすか?」を一緒に考える場を設けて、オープンマインドを育む手助けをしています。

対面コミュニケーションスキルを鍛える

積極的に対面コミュニケーションをとっている女性社員​

このオープンマインドを育むためのフィードバックは、対面コミュニケーションができないと、効果的に行うことができません。SNSの発達に伴い、対面コミュニケーションが苦手な学生は少なくありません。しかし、IT企業でも多くの場合でも、対面でのコミュニケーションが必要になります。

人間は、機械ではなく感情を伴っています。単に情報を伝えるだけではなく、感情も伝えることで、相手は動きやすくなります。コミュニケーションは、自分が動く、または、相手が動くために行っているのが大半です。SNSのように文字だけのコミュニケーションでは、感情が伝えにくいのは既に経験し、わかっていると思います。

よって、多くの行動をしていかないといけないIT企業におけるチームワークとプロジェクトの成功にとっては、非常に重要となるのです。特にクライアントと話す機会がある場合は、対面コミュニケーションスキルを外すわけにはいきません。オープンマインドを育むためにも、意図的に対面コミュニケーションの機会を増やし、フィードバックを求めることで、対面コミュニケーションのスキルを向上させることが可能です。

継続的な学習と自己反省

他の人からのフィードバックをもとに、継続的な学習と自己反省をしている社員​

社会人として成功するためには、何事にも継続的な学習と自己反省(後悔ではありません)が欠かせません。新しい技術や知識を学び続け、自分のオープンマインドによるコミュニケーションスキルを定期的に評価し、改善することが重要となるのです。

まとめ

IT企業で成果を出すためには、オープンマインドを育み、対面コミュニケーションのスキルを向上させることが不可欠です。学生時代のコミュニケーションスタイルを進化させ、社会人としての新しいスキルを磨き、多様な人々と効果的にコミュニケーションをとることで、IT企業での成功と充実したキャリアを築くことができます。

 

記事の執筆者について

中村 理

代表取締役

大手電機メーカーの商品企画を経て社内コンサルティングを経験、社内では企画の限界を感じて、ITベンチャーを創業し、経営をしている。
専門分野は、Webのマーケティングで大手企業のコンバージョンを20倍以上上げた実績を多く持つ。

強面なので、「多くの人から他人に厳しいだけ」と思われているのが悩み。
趣味はキャンプで30年以上のキャリアを持ち、九州のキャンプ場はほぼ制覇。ストレスがたまると冬にも行く時がある。
最近は、カラオケが上手になりたくて、ボイトレによく通っている。

座右の銘は、「目の前の大きな壁は大きな扉かもしれない」

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大手電機メーカーの商品企画を経て社内コンサルティングを経験、社内では企画の限界を感じて、ITベンチャーを創業し、経営をしている。
専門分野は、Webのマーケティングで大手企業のコンバージョンを20倍以上上げた実績を多く持つ。

強面なので、「多くの人から他人に厳しいだけ」と思われているのが悩み。
趣味はキャンプで30年以上のキャリアを持ち、九州のキャンプ場はほぼ制覇。ストレスがたまると冬にも行く時がある。
最近は、カラオケが上手になりたくて、ボイトレによく通っている。

座右の銘は、「目の前の大きな壁は大きな扉かもしれない」

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