2023年10月27日  | 更新:2023年12月20日

誰でもできるが、誰もやっていない。これができないとIT企業では絶対に活躍できない。

頑張っているのに成果がでない。知らない間に自分を鎖で縛りつけているIT企業の社員
現代の競争が激しいIT業界で活躍するための秘訣は、最新のテクノロジーの習得や革新的なアイディアだけではありません。意外なことに、その答えは私たち自身の基本的な健康習慣、特に「睡眠」に隠されているのです。なぜ睡眠がこれほどまでに重要なのか、そしてそれがなぜ見過ごされがちなのかを探る旅に一緒に出かけましょう。

最適な睡眠時間とは

まず、人間の最適な睡眠時間について考えてみましょう。一般的に、成人にとっての理想的な睡眠時間は7時間から9時間です。理想の平均はなんと、8時間40分です。ちなみに大谷翔平さんは、ロングスリーパーで有名ですが、10時間も寝るそうです。この時間を確保することで、私たちは身体だけでなく、脳にも必要な休息を与え、次の日に備えることができます。

日本人は世界一短い睡眠時間

しかし、驚くべきことに、日本人の平均睡眠時間は7時間22分と世界で一番短いと言われています。これは、過度な労働、社会的な圧力、そして連日の長時間労働(無意味な?)が重なって生じる問題です。この結果、多くの人が睡眠不足に陥り、それが生産性や創造性、さらには健康にも影響を与えています。

ショートスリーパー自慢の誤解と影響

皆さんの周りにいわゆるショートスリーパー自慢という人はいませんか?ショートスリーパーには、訓練しだいでなれると誤解されていますが、「ごくわずかな人で遺伝でしかなれない」と日本で著名な睡眠学者の一人、柳沢正史氏も指摘しています。睡眠は質であるということが過度に強調されることにより、短時間でも質が担保できると思われていますが、適切な睡眠時間でないと質が担保されないそうです。
よってほとんどのショートスリーパー自慢は「睡眠不足=能力低下」自慢でしかないのです。どうして、日本人は睡眠不足自慢が多いのかも不思議です。これにより、睡眠不足は、悪とは見なされず に、見過ごされる理由なのです。

日本人の独特な現象

日本人は、睡眠不足を軽視して、仕事をしているケースが多いため、成果を出しにくい

日本の一部の職場では、会議中に居眠りしている人を見かけます。海外のビジネスマンが日本に来て驚くのが、会議中に寝る人がいることです。会議に参加していないばかりか、眠るという行為自体が理解できません。まず、「なんの為に会議に参加しているか?」を日本人は理解していないのではないかと、思うらしいのです。そして、眠ってしまうという行為自体は、結局、睡眠不足から来ているものです。十分睡眠をとっている人はいくら会議がつまらなくても寝てしまうことはないそうです。

寝だめでも解消できないソーシャルジェットラグ とは

ソーシャルジェットラグ(時差ボケ)によって、朝からベンチに座っているIT企業の社員

それでは、 日常的な睡眠不足は仕方な いと思って、補うために、休日にいわゆる「寝だめ」をすることもあるでしょう。しかし、これは「ソーシャルジェットラグ」という現象も引き起こします。これは、平日と週末の睡眠パターンの違いが生み出す社会的な時差ボケを指します。時差ボケつらいですよね。海外旅行に行ったことがある人は、頭が働かないと経験したことがあると思います。よって、不規則な睡眠は、長期的に見て身体と心にさまざまな負の影響(睡眠負債)をもたらします。

自分とチームへの影響の睡眠不足の悪影響

睡眠不足による影響で、顔色も悪く、元気がないIT企業の社員が自分の姿を鏡で見ている画像と、頑張っているIT企業の社員が、睡眠不足のために、多くの人に迷惑をかけている姿

具体的に睡眠不足でどんな影響が起こるのでしょうか? 知的な判断力の減少、処理スピードの低下、集中力や記憶力の低下、さらには免疫力の低下や心身症のリスク増加など、その影響の数は尽きることがありません。これが現代のITプロフェッショナルや企業にとってなぜ危険かと言えば、これら全てが直接的に仕事の質やイノベーション能力、チーム内のコミュニケーションに影響を与えるからです。

さらに、睡眠不足は他の人の時間を奪うという事実も見逃せません。疲れた頭と体では、仕事が遅く、多くのミスが発生し、それがプロジェクトの遅延や、チームメイトに追加の時間負担を強いることにつながります。

結論:適切な睡眠の確保が持続的な自分の活躍と会社の成長を促す

睡眠をしっかりとったIT企業の社員が、今までの睡眠不足の影響がなくなったのを思い出し、ビルの外を眺めて物思いにふけっている姿

結論として、誰もができるが誰もやっていない、それは睡眠時間をきちんと確保し、結果として質の高い睡眠を取ることです。これは、IT企業で働く全ての人々が、自身の健康を犠牲にすることなく持続可能な成長を達成するための不可欠な要素です。私たちの睡眠は、チームで仕事をする上では、単なる個人的なものではなく必要以上のものになるのです。それは私たちの仕事だけではなく、私たちが生きている時間すべてに影響を与えます。だからこそ、適切な睡眠を確保することで、真の活躍へと道を切り開くことができるのです。

ちなみに、忙しいはずのAliveCastの代表の中村はいつも8時間以上寝ています。そこで、IT企業であるAliveCastでは、この睡眠に対して、どのような取り組みをしているのか? それはこの記事の続きで。

記事の執筆者について

中村 理

代表取締役

大手電機メーカーの商品企画を経て社内コンサルティングを経験、社内では企画の限界を感じて、ITベンチャーを創業し、経営をしている。
専門分野は、Webのマーケティングで大手企業のコンバージョンを20倍以上上げた実績を多く持つ。

強面なので、「多くの人から他人に厳しいだけ」と思われているのが悩み。
趣味はキャンプで30年以上のキャリアを持ち、九州のキャンプ場はほぼ制覇。ストレスがたまると冬にも行く時がある。
最近は、カラオケが上手になりたくて、ボイトレによく通っている。

座右の銘は、「目の前の大きな壁は大きな扉かもしれない」

中村のFacebookを見る > 中村のX(Twitter)を見る >

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専門分野は、Webのマーケティングで大手企業のコンバージョンを20倍以上上げた実績を多く持つ。

強面なので、「多くの人から他人に厳しいだけ」と思われているのが悩み。
趣味はキャンプで30年以上のキャリアを持ち、九州のキャンプ場はほぼ制覇。ストレスがたまると冬にも行く時がある。
最近は、カラオケが上手になりたくて、ボイトレによく通っている。

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